ワクワクで争いを防ぐには
争いは無関心から始まる
世の中には、戦争や殺人、仕事や家族・恋人間での人間関係トラブルなどいろいろな争いがあります。でも、こうした争いの「根っこ」にあるものは、いつも同じような気がします。それは、相手を「自分と同じ大切な存在としてみれていない」ということではないでしょうか?
人間は、自分に興味関心を持ってくれる相手のことを、「仲間(味方)」だと判断する傾向があります。なぜならそこには、信頼と安心があるからです。逆に、相手に対して、嫌だという先入観を持って接する場合、自分とは合わない存在だと考え、その相手と距離を置く傾向があります。
自分が相手とどう接するかが、相手が自分へ関心を寄せてくれるかどうかに大きく関係していると思います。だから、まずは自分から相手に関心を持つことが大事なんだと思います。
争いは必ず犠牲者をだす
積極的に相手に関心を持つことが大事だと頭ではわかっていても、実際にそれを実践している人はどれぐらいいるでしょう?
実際、朝の通勤ラッシュでイライラして、周りに迷惑をかける人、言葉尻がネガティブで、相手を知らないうちに傷つけている人など、実にたくさん見かけます。自分の気がすめばいいと考え、行動するこのような人たちは、自分の行動自体が、相手を不愉快に感じさせ、争う状況を作っているということに気づいていません。
自分が良ければ、相手のことは気にしないという考えは、犠牲者を常に出し続けます。この悪循環が争いの原因になっていると思います。
争いか、それとも幸せか
戦争などの国レベルでの争いでは、自国民を大切に守る一方で、他国民の犠牲については見て見ぬふりをすることが多いと思います。
実際、自由と民主主義を標榜する先進国が、違法な戦争をしたり、諜報機関の工作員を使って他国のリーダーを暗殺したり、言っていることとやっていることが矛盾しています。こうしたダブルスタンダード(二重基準)は、「自国の利益や幸せは大事。でも他国の利益や幸せは大事ではない」と思っていると言われても仕方ありません。
こうした自分勝手な態度は、結果的に報復を助長し、テロなど新たな争いを引き起こしています。事実、イラク戦争(国際法上違法)に参加した国々では、報復としてのテロが相次ぎ、多くの犠牲者がでました。また、イラク戦争によりイスラム国の誕生にもつながり、犠牲を拡大していきました。
日本も例外ではなく、人質になり殺害された人や、イラクに派遣された自衛隊員が帰国後自殺したりと、争いによる負の連鎖が目立ちました。
このような負の連鎖、私たちはいつまで続けるのでしょうか?そして、自分だけ勝って、相手は負けてもいいという「ゼロサムゲーム」ではなく、両方が勝つ「ウィン・ウィン」の状況を作るにはどうしたらいいでしょうか?
争わないすべを身につける
ウィン・ウィンの状況を作るには、相手に関心を持って、自分と同じく大切な存在として接することが重要です。具体的に争わない方法を以下に考えてみました。
・相手のいいところを見つけて、それを本人に言葉で直接伝える(相手は自分を映す鏡)。
・相手をよく理解する。
・目の前で起きていることを、すべて自分ごととして考える。
・「自分が問題ではなく、相手が問題だ」と考えるのではなく、自分も問題の中にいて、どうやったらその問題を解決できるのかを試されていると考える。
・困っている人を助けてあげる。
・ありがとうを言うことと、ありがとうと言われることを増やす(たくさん感謝し、たくさん感謝される存在になる)。
・自分の人間性を磨くことに集中する(自分が自分自身と争うのは成長につながる)。
・コミュニケーションを積極的にとる。自分から話しかける。
・言葉尻に気をつける。
・言葉は現実化するので、ポジティブな言葉を増やす。
・笑顔で接する(話し方も大事!)。
・争いを支持するのではなく、争わない方法を支持する。
・相手に対する(悪い)固定概念や、先入観は捨てて接する。
・仲間を増やす。仲間はずれはしない。敵を作らない。
・愛情が大事(愛の反対は無関心)。
・一緒に何かする(ご飯、飲み会、旅行なんでもOK)。
・相手に何かしてもらうのを期待するのではなく、自分が相手に何がしてあげられるかを意識する。
・まずは相手の話を聞く(聞かないと相手も自分の話を聞いてくれない)。
・全てを受け入れることができるような人間になる(郵便ポストが赤いのも、雨がふるのも全て僕のせいです 笑)。
NORIの結論
相手と争うことを自分で選択するのか。それとも、積極的に相手に関心を持って争いを防ぐのか。あなたならどっちがワクワクしますか?
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