大学のキャリアセンターがハローワーク化?

先週、都内の大学生たちと飲む機会があった。

ひとりは検察官を目指している大学院生。もう一人はマクドナルドに就職が決まっている学部6年生。

とても気さくな二人で、お酒もすすみ、話は就職活動や大学のキャリアセンターにまで及んだ。

キャリアセンターの話をしている時、学生たちの話を聞いて少し驚いた。

それは、「キャリアセンターに就職活動のアドバイスをもらいに行くと、自信をなくして帰ってくる自分がいるんです」とある学生が言ったからだ。

どうやら、履歴書などを訂正されたり、上から目線での言い方が学生の自信を奪っているのだという。

また、キャリアセンターでは、とにかく就職するための「how to(方法)」を教えられ、流れ作業的に事を進めている感じだという。

キャリアセンターという、本来(僕の中では)、学生が将来、希望を持てるようにアドバイスをし、励ます役割である場所が、自信を奪うとなると、いったい学生はどこに助けを求めればいいのだろうかと思ってしまう。

学生たちは何を求めにキャリアセンターに行くのだろうか?

もちろん、大学として就職率をあげることは大事だが、これはあくまでも「数字」の結果にすぎない。

学生の中には、ただ単に就職をするための「方法」(就職に有利になるような情報や履歴書の添削)を求めているのではなく、自分の強みや価値観、これからやりたいことや、世の中に貢献できる分野など、将来について一緒に悩み、寄り添って、励ましてくれる人を求めているケースも多いと思う。

大切なことは、いくら就職する「技」を磨いても、肝心な、なぜその仕事をしたいのか、つまり、「理由」が強くなければ、内定はもらえないし、結局すぐ転職してしまうのではないだろうか?

そろそろ、いい加減に「就職率」「就職者数」などの「量」ではなく、一人ひとりに真剣に向き合い、「キャリアセンターに行ってなんか希望が持てた」と学生から言ってもらえるような、「質」の高いセッションを行うべきだと思う。なぜなら、それによってその人の人生の選択肢が少しでも広がるかもしれないからだ。

正直、今回の学生たちの話を聞いて、ますます、自分の仕事がもっと世の中に必要だと感じた。

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